CASE STUDY 事例紹介

琉球泡盛と県産酒類の成長と課題についてのマーケティングレポート

DATE : 2024.04.05

海外市場での泡盛の可能性

令和4年における琉球泡盛の移出数量は、13,317KLで前年比5.03%増加しました。この増加は、令和2年以降の減少傾向からの回復を示しており、特に海外への輸出が顕著で、過去最高の増加率を記録しました。一方で、県内では観光やインバウンド需要の減少が影響しており、県内向けの販売は回復が遅れています。

また、令和4年のリキュール出荷数量も前年比11.4%増加し、過去最高を更新しました。特に国内向けの出荷量が増加し、海外向けも着実に増加しています。

しかし、沖縄県内の酒類製造業には営業利益が上がる企業もあれば、赤字になっている企業もあり、経営状況はまちまちです。また、泡盛等の酒税軽減措置が2032年5月までに段階的に廃止されることが決まり、業界は自立的な経営基盤の強化に向けて重要な時期を迎えています。

世界のプレミアムスピリッツ市場と泡盛


世界のスピリッツ市場は驚異的な成長を遂げています。特に、プレミアムスピリッツ市場は健全な成長を続けており、その需要は急速に拡大しています。カクテル文化の普及や、消費者の舌の肥えが進む中、高品質なスピリッツへの需要が特に目覚ましいものとなっています。この需要の中心には、ミレニアル世代が位置しており、彼らの要求に応える高品質なアルコール飲料への関心が高まっています。

一方で泡盛も海外市場で大きな注目を浴びています。米国をはじめとする有力な酒類鑑評会での上位入賞や、その品質の高さが認められ、注目を集めています。さらに、バーテンダーやバイヤーの間で泡盛への興味が高まり、海外市場の拡大が期待されています。これらの要因により、泡盛は世界的に注目を集め、その市場拡大が予測されています。


次回以降で私たちの泡盛の海外市場でのプロモーションの状況を紹介します。